今日は曇り空ですが何だか清々しく少し冷たい風がすっと通って心地よいです。
今年も草津アカデミーに出演させていただきました。前回同様お話をいただいた時は飛び上がる程の嬉しさでした!!
私は8月24日に草津入り。少し早めに到着して、1年振りの皆様との再会を喜んだり、素晴らしい演奏を聴かせていただきました。去年もですが滞在期間中は毎日演奏会に行き、素晴らしい演奏を肌で感じさせていただける期間。この上ない喜びです。
8月24日はヴィヴァルディを中心としたプログラム。今回初草津にいらっしゃった、ディーター フルーリー先生のフルートコンチェルト。ウィーンフィル首席を長年務められた先生。オケでは沢山聴かせていただいておりましたが、ソロは初めて。とても楽しみにしていました。フルーリー先生は深みのある音色を、一緒に演奏する楽器に良く混ざる様に演奏されていました。色んな楽器と馴染み、存在感がとても際立つ素晴らしい演奏。感激しました!ポラドフスキ作曲のフルートとハープのための協奏曲も演奏されましたが、ヴィヴァルディとは全然キャラクターの違う曲想でこちらもとても興味深い作品でした。フルート吹きが好みそうな感じでした。
その他、岡崎耕治先生のヴィヴァルディ『ファゴットコンチェルト』、トーマス インデアミューレ先生のマルチェッロ『オーボエコンチェルト』。次から次へと色んな楽器のコンチェルト!このプログラミングは草津アカデミーならでは!!スゴすぎるー!
そして、オーケストラ・ダ・カメラ・ディ・ペルージャのヴィヴァルディ『2つのヴァイオリンとチェロのためのコンチェルト』、ピアソラ『四季』。感情溢れる演奏に釘付けでした。
8月25日はジェンマ ベルタニョッリ先生のリサイタル。ピアニストはブルーノ カニーノ先生。弦アンサンブルはパノハカルテット。
これまたすごい!!ベルタニョッリ先生の歌詞を愛し、大切に歌っているお姿は例え歌詞の意味が分からなくても絶対に伝わっている、そう確信する演奏でした。またカニーノ先生のお年を感じさせない迫るピアノ、美しく切ない響きを産み出すパノハカルテット。肌で感じさせていただきました。
いつも思いますが、午前中マスタークラス、午後リハーサル、夜リハーサル。これが2週間続くのです。この体力はやっぱり超一流だからこそ成し遂げられるんだろうな、と。先生たちスゴいな。
期間中、毎日フルーリー先生のマスタークラスを聴講させていただきました。フルーリークラスはピアニストの和田篤子先生が通訳と伴奏を担当していらっしゃいます。
フルーリー先生のレッスンはとても細部まで耳を傾け、受講生がどうやったらそのクオリティーに近づける事ができるか、先生が心から向き合っているのが伝わります。
和田篤子先生の通訳も素晴らしい!先生のニュアンスをそのまま活かし分かりやすく、素早く訳します!!通訳しながら次々とフルートの大曲を弾いていきます!!
↑フルーリー先生、篤子先生、今年もオケでご一緒させていただいたよりこさん
私は8月26日の演奏会に出演させていただきました。1stフルートは葛西賀子さん。去年初めてご一緒させていただきましたが、今回もとても心強く、そして楽しかったです。
イアン バウスフィールド先生のグレンダール『トロンボーンコンチェルト』。世界で1番のトロンボーン奏者と称されていらっしゃるバウスフィールド先生。その背中を見ながら演奏するのは何とも感慨深いものがありました。貴重な経験を噛み締めました。
そして、グノー『レクイエム』。こんなに綺麗なレクイエム!!あまり演奏されないのがもったいない!演奏中にこの時間が終わらなければいいのにと本気で思いました。
その時の動画はこちら→ https://www.youtube.com/watch?v=FPEHHUMtbgQ
↑今年も一緒で嬉しかったー!!
↑ホームステイプロジェクトで姉妹2人共とドイツに連れて行った、そのお母様が撮ってくれた写真。私をセンターにしてくれている!!
今年もたくさん吸収させていただけ、心も満たされ、感謝の気持ちでいっぱいの草津アカデミーでした。
自身の出番が終わった次の日。もう帰らないといけません。元々スタッフだった私はその頃からのお友達と爆笑で別れを惜しみましたw
その様子を少し離れたところから、あの世界のトロンボーン奏者バウスフィールド先生が見ていたので、巻き込みましたw
↑3人で"Coming soon"のポーズ
草津アカデミーは素晴らしい先生方アーティストの方々、そして素敵なスタッフみんなで成り立っています。この音楽祭への愛がないとできない事です。今年も2週間お疲れさまでした。
本当にありがとうございました。